ゴミ女と呼ばれた私が片づけられるようになるまで

ずっと片づけられないことで悩んできたけど、もう片づけで悩まない!かわる!と決めました。

片づけたい・悪夢編

私は

本屋で奇跡の出逢いをした

片づけの先生と

連絡が取れなくなってから

どうしても片づけたくて

片っ端から

本を読み

ブログを読み漁った。

 

その中で

「捨てなくていいんですよ」

という何とも優しい言葉で語りかける

ブログを見つけた。

 

ビフォーアフターの写真が

沢山あって

綺麗に片づけられている。

口コミもとても良くて

頼んでみようかなという氣持ちが

高まっていった。

 

このまま

苦しんでいるより

思い切って連絡してみようと

メールをした。

 

すると

程なくして返事がきた。

来月なら空いているとのこと。

値段も

他の片づけの人より安いので

思い切って2日間お願いすることにした。

 

夫は早朝から夜遅くまで帰ってこないから

大丈夫。

でも突然帰ってきたら困る。

祈るような氣持ちだった。

 

ブログの文章だけなので

顔もわからず

当日ちゃんと来てくれるのか

心配だったが

先生がやってきた。

 

50代と思われる

少し小柄な中肉中背の

おじさんだった。

ちょっとだけ

ネズミ男に似ているなと思った。

 

先生は挨拶が済むと

「では早速奥の部屋からいきましょうか!」

と早速作業を始めた。

 

「では、一旦この部屋のものを全部出しますよ」

と言い

先生が部屋へ入り

どんどんモノを

リビングへ移動させ始めた。

 

恥ずかしいが

その部屋は物置き部屋のようになっていて

子どものモノから

私のモノ

本や服

色々なモノが蓄積していた。

 

先生は調子良く

次々とモノを移動させている。

 

「すみません、モノが沢山あって」

と私が謝ると

先生は

「大丈夫ですよ。一緒に頑張りましょう。」

と優しく言ってくれて

本当にありがたかった。

 

どんどんモノをリビングへ出していく。

そんな中、途中から

先生がモノを投げ始めた。

 

「え?」

確かにモノが沢山で

うんざりするけど

投げるのは嫌だなぁと思っていると

100均で買った

ピンクのメガネ入れが

ポーンと投げられて割れた。

 

「あ!」

いいんだけどね。

あったのも

今思い出したくらいだったから

ま、仕方ないか。

でも、モヤモヤした。

 

でもこの先生に頼まないと

片づけが完了しない。

 

思いを飲み込んだ。

 

お昼ご飯は

私が用意して

一緒に食べた。

 

そしてまた再開。

黙々と作業は進む。

 

夕方近くなり

「ちょっと疲れましたね。

エネルギーチャージさせてもらっていいですか?」

先生が私にハグを求めた。

 

「???」

エネルギーチャージがハグ?

ここアメリカじゃないよな?

 

一瞬混乱した。

 

でも、この先生にお金払ってるし

片づけてもらわないと困る。

 

すごくすごく

モヤモヤしたけど

少し離れてハグした。

ラクラした。

 

夕方になって

「では写真を撮らせてもらいますよ」

と言って

山積みになったモノを

ザーッとはじっこへ寄せて

綺麗なところだけを

写真に撮っていた。

 

「あら?

写真撮るのって

綺麗なとこだけなの?」

ちょっとびっくりした。

 

写真を撮り終わり

「ではまた明日!」

と、何事もなかったように

先生は帰っていった。

 

なんだったんだ?

あれが普通なのか?

モヤモヤぐるぐるして

その日は終わった。