ゴミ女と呼ばれた私が片づけられるようになるまで

ずっと片づけられないことで悩んできたけど、もう片づけで悩まない!かわる!と決めました。

妹の死

毛布事件が影響したのかは

わからないけど

私は捨てることが苦手になった。

 

そして

小学校高学年の時

病気で妹が亡くなった。

夢なのか現実なのか

全然実感がなくて

ふわふわしていた。

 

ただ

目の前で

いつも気丈で優しい母が

妹の名前を呼びながら

うなされて

起き上がれずにいる。

 

「お母さんが死んでしまう!」

 

私はとても心配で

どうしていいのかわからなくなった。

 

どうにかして

母を助けないと!

そればかり思っていた。

 

妹が亡くなって

しばらくは荷物の整理なんて

出来なかった。

 

5年以上経ったある日

母は意を決して

妹の持ち物の整理を始めた。

 

私は心配で

すぐ隣で見守っていた。

 

途中までは

なんとか片づけていたけど

妹が愛用していた帽子が出てきた途端

母は

その帽子を抱きしめて

その場に泣き崩れた。

辛かった。

ギューッと胸が締め付けられて

息ができなくなった。

 

この帽子を捨てたら

もう妹との繋がりが

なくなってしまうのではないかと

悲しくて苦しくなった。

 

だから今でも捨てるのが苦しい。

 

え?なんで?

 

と結構小馬鹿にされるけど

やっぱり私には捨てられない。

捨てようとすると

胸がギュッと苦しくなって

心と体がフリーズするのだ。

私だって本当に辛い。