ゴミ女と呼ばれた私が片づけられるようになるまで

ずっと片づけられないことで悩んできたけど、もう片づけで悩まない!かわる!と決めました。

モノと私

小さい頃から

あまり片づけは得意ではなかった。

 

なんでも大事にとっておくタイプ。

 

赤ちゃんの時から使っていた

お氣に入りの毛布。

小学校に入学して間もなく

ある日帰宅したら

その毛布がなかった。

どこを探しても見つからなかった。

ショックだった。

 

泣きながら母に聞いたら

「もう捨てたよ。」と。

 

え?

私は捨てるなんて言ってない!

返して!!!

 

しばらく悲しくて泣いた。

でも、もうその毛布は帰って来なかった。

 

いつもいつも

私が楽しい時も

悲しい時も

寂しい時も

いつも一緒だったのに。

 

さよならも言えずに

私は毛布とお別れしなければならなかった。

 

代わりに母が

ピンクの大きな毛布をくれた。

「もうお姉ちゃんだから大きい毛布だね。」

と言われたけど、

そんな毛布なんて欲しくなかった。

 

でも、もうあの毛布は帰って来ない。

あの毛布は一人で

寂しく星になったのかな?

 

そう思うと

一瞬息ができなくなって

胸がギュッと苦しくなった。

自分の分身がもぎとられたような

悲しさと苦しさ。

 

でも、どんなに泣いても叫んでも

もうあの毛布には二度と会えない。

 

さよならも言えないお別れなんて

絶対嫌だと思った。

絶対ごめんだ!

 

相当後になって

母とあの毛布の話になった。

そうしたら

もし私が半狂乱になったら大変なので

しばらくの間

こっそり毛布を隠しておいたらしい。

 

そんなことしないで欲しかった。

ちゃんと私の氣持ちを聞いて

私の氣持ちに寄り添って

私がちゃんと納得してから

捨てて欲しかった。

 

だから

私は未だにモノが捨てられない。

二度と会えないくらいなら

捨てない選択をする。

心の傷は今も深く残っているのだ。